土地売却時の法人税は?シミュレーションをもとに解説
2024/06/23
目次
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□土地売却と法人税:基本を知る
法人が土地を売却した場合、その売却益は「譲渡所得」として課税されます。
個人と法人の土地売却における税金の違いは、主に以下の2点です。
1: 課税対象範囲
個人:土地売却益は「譲渡所得」として分離課税されます。
法人:土地売却益は法人全体の利益と合算され、総合課税されます。
2: 税率
法人税の基本的な計算方法は、以下のとおりです。
・課税所得の計算
課税所得 = 売上高 - 経費
・法人税率の適用
課税所得に応じて、法人税率が適用されます。
例えば、資本金1億円以下の法人で、課税所得が年800万円以下ならば15%、課税所得が800万円を超える部分については23.2%になります。
・法人税の計算
法人税 = 課税所得 × 法人税率
□土地売却時の法人税シミュレーション
具体的なシミュレーションを通して、土地売却時の法人税がどのように計算されるのか見ていきましょう。
例:
・資本金:1,000万円(資本金1億円以下の法人に該当)
・本業が生み出した利益:1,000万円
・土地売却により生み出した譲渡益:1,000万円
この場合、課税所得は2,000万円となります。
1: 法人税の計算
年800万円以下の所得:800万円 × 15% = 120万円
年800万円超の所得:1,200万円 × 23.2% = 278.4万円
法人税:120万円 + 278.4万円 = 398.4万円
2: 地方法人税の計算
地方法人税:398.4万円 × 10.3% ≒ 41.0万円
3: 住民税の計算
住民税:398.4万円 × 7.0% ≒ 27.9万円
4: 事業税の計算
年400万円以下の所得:400万円 × 5.0% = 20万円
年400万円超800万円以下の所得:400万円 × 7.3% = 29.2万円
年800万円超の所得:1,200万円 × 9.36% = 115.2万円
事業税:20万円 + 29.2万円 + 115.2万円 = 164.4万円
5: 合計税額
合計税額:398.4万円 + 41.0万円 + 27.9万円 + 164.4万円 = 631.7万円
このシミュレーションでは、土地売却益が1,000万円の場合、合計で約631.7万円の税金が発生することがわかります。
□まとめ
土地売却に伴う法人税の計算は、複雑で多くの要素が絡み合っています。
しかし、適切な節税対策を講じることで、税負担を軽減できます。
今回の記事では、土地売却時の法人税の基本的な計算方法とシミュレーションを通して、具体的な税負担のイメージを掴んでいただきました。
土地売却を検討されている場合は、事前に専門家と相談し、適切な税金対策を立てることをおすすめします。
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