株式会社エム不動産

契約後に地中埋設物が発見された場合の対応【不動産売買のリスク回避術】

>>無料査定・お問い合わせ

契約後に地中埋設物が発見された場合の対応【不動産売買のリスク回避術】

契約後に地中埋設物が発見された場合の対応【不動産売買のリスク回避術】

2025/08/27

はじめに

土地を売買する際、契約時点では見えない部分が後から問題になることがあります。その代表例が地中埋設物です。
地中埋設物とは、土地の地面の下に埋まっている不要物や構造物のことで、コンクリートガラ、古い基礎、井戸跡、浄化槽、廃材、さらには土壌汚染などが含まれます。

契約後や引渡し後にこれらが発見されると、撤去費用や工事の遅延をめぐって売主・買主の間でトラブルになるケースが少なくありません。

この記事では、契約後に地中埋設物が発見された場合の対応方法について、実務での流れや注意点を詳しく解説します。

1. 地中埋設物とは何か?

 

1-1. 主な種類

・建築ガラ(コンクリート片、レンガ、瓦など)
解体工事の際に完全に撤去されず、地中に残ったもの。

・古い建物の基礎・杭
戦後すぐに建てられた住宅や工場跡地などに多い。

・井戸跡や浄化槽
住宅地でよく発見される典型例。

・廃材や金属くず
工場跡地や資材置き場に多く、撤去費用が高額になりやすい。

・汚染土壌
有害物質を含んだ土壌で、発見されると大規模な改良が必要。

 

1-2. 目視での確認は困難

地中埋設物は、土地表面からでは確認できません。調査しなければわからないため、売買契約時にはリスクが潜んでいるといえます。

 

2. 発見されやすいタイミング

・基礎工事や造成工事の際
掘削を始めて初めて気づくケースが大半。

・地盤調査時
ボーリング調査などで異物が検出される場合あり。

・上下水道工事の際
配管工事中に廃材やコンクリート片が見つかることも。

※多くの場合、買主が建築工事を開始してから発覚するため、費用負担の問題が大きな争点になります。

 

3. 契約後に発見された場合の対応フロー

 

3-1. 売主へ連絡

買主が工事中に埋設物を発見したら、まずは速やかに売主に連絡します。
写真や動画で記録を残し、どのような埋設物がどの程度出てきたのかを明確にしておくことが重要です。

 

3-2. 契約書の特約条項を確認

不動産売買契約書には、地中埋設物に関する特約が盛り込まれている場合があります。
典型的な特約の例:

「引渡し後に地中埋設物が発見された場合、売主の負担で撤去する」

「一定金額を上限として売主が費用負担する」

「現況有姿での引渡しとし、売主は責任を負わない」

まずは契約時にどう取り決めていたかを確認することが必要です。

 

3-3. 費用負担の調整

契約内容に基づき、売主・買主で費用負担をどうするかを協議します。

・売主負担:売却益の一部を返す、撤去工事を手配する

・買主負担:現況有姿での契約だった場合や、契約書に免責条項がある場合

・折半:トラブル防止のため費用を分け合うケースも

撤去費用は数十万円~数百万円に及ぶこともあるため、事前の取り決めがないと大きな問題に発展します。

 

3-4. 第三者機関による確認

埋設物が建築基準法や環境基準に抵触する場合、専門業者による調査・撤去が必要です。

※特に土壌汚染が疑われる場合は、環境調査会社に依頼しなければならず、時間も費用も膨大になります。

 

4. 売主・買主それぞれの視点での対応

 

4-1. 売主の視点

・売却前に古い建物を解体した場合、地中障害物が残っていないか確認しておく

・契約書に特約を設け、責任の範囲を明確にしておく

・トラブル防止のため、必要に応じて更地保証調査報告書を買主へ提示

 

4-2. 買主の視点

・契約前に「地中埋設物について売主の責任を明確にする特約」を求める

・地盤調査や簡易的な掘削調査を契約前に依頼する

・契約後に発見した場合は、早急に売主に連絡し、証拠保全を徹底する

 

5. トラブル防止のための契約条項例

 

5-1. 売主負担型

「引渡し後に地中埋設物が発見された場合は、売主の責任と負担において撤去する。」

 

5-2. 上限付き売主負担型

「発見された地中埋設物の撤去費用については、売主が100万円を上限として負担し、超過分は買主の負担とする。」

 

5-3. 現況有姿型(免責型)

「本物件は現況有姿で引渡すものとし、引渡し後に地中埋設物が発見されても売主は一切責任を負わない。」

※どの条項を入れるかで、トラブルの大きさが変わります。契約前にしっかりと交渉しておきましょう。

 

6. 実務上の注意点

・解体工事の報告書を確認
既存建物の解体が行われた場合は、解体業者からの報告書をチェックする。

・土地価格に反映させる
埋設物がある可能性が高い土地は、価格交渉に活用できる。

契約不適合責任との関係
契約内容に合致しない場合は売主に責任を問えるケースもある。

 

まとめ

地中埋設物は、契約時には見えないためにトラブルになりやすい典型例です。
発見された場合の対応は、契約書の特約条項の有無によって大きく異なります。

・契約前に可能な限り調査を行い、特約で責任の範囲を明確にする

・発見時には売主に速やかに連絡し、写真・動画で証拠を残す

・専門業者による調査・撤去を行い、責任分担を協議する

不動産取引において「見えないリスク」をどう管理するかが、安心・安全な取引のカギとなります。

土地を購入・売却する際は、経験豊富な不動産会社や専門家と連携し、トラブルを未然に防ぐことが何より重要です。

----------------------------------------------------------------------
株式会社エム不動産
〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神4-1-18 サンビル2F
電話番号 : 092-710-7316
FAX番号 : 092-510-7306


福岡市でマンション売却を実施

福岡市で土地売却に関してご案内

福岡市で戸建て売却のサポート

福岡市で早期売却を円滑に実現

福岡市で仲介手数料割引を実施

----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。