福岡で住みやすいエリアとは?不動産会社目線で解説
2026/06/04
はじめに
福岡県は全国的に見ても人口流入が続いている地域として知られています。特に福岡市は政令指定都市の中でも若い世代の割合が高く、交通利便性や生活環境のバランスの良さから移住先としても人気を集めています。一方で、不動産会社の立場から見ると「福岡ならどこに住んでも住みやすい」というわけではありません。勤務先や家族構成、将来設計によって住みやすいと感じるエリアは大きく変わるためです。
近年は地価上昇や建築費高騰の影響もあり、福岡市中心部のマンション価格や住宅地価格は大きく変化しています。そのため、以前は人気だった地域でも予算との兼ね合いで選びにくくなったケースが増えています。一方で、少し視点を広げることで利便性と価格のバランスが取れたエリアを見つけられることも少なくありません。
また、住みやすさを判断する際には単純な価格だけではなく、通勤時間や買い物環境、医療施設の充実度、災害リスク、将来的な資産価値なども考慮する必要があります。不動産購入だけでなく、将来の売却や相続を考える場合もエリア選びは重要なポイントになります。
本記事では、地域密着型の不動産会社として日々の実務を通じて感じる福岡県内の住みやすいエリアについて解説します。人気エリアの特徴だけではなく、価格や将来性、売却時の考え方まで含めて、不動産会社の視点から中立的にご紹介していきます。

▼目次
第1章:住みやすいエリアを選ぶために知っておきたい考え方
1-1. 「住みやすい」の基準は人によって異なる
住みやすいエリアを探す際、多くの方が人気ランキングや住みたい街ランキングを参考にします。しかし、不動産実務の現場ではランキング上位の地域が必ずしも全ての人に適しているわけではありません。実際には勤務先や家族構成、車の利用頻度、子育て環境への考え方によって最適なエリアは大きく変わります。
例えば博多駅周辺への通勤を重視する方にとっては地下鉄沿線が便利ですが、車中心の生活を希望する方にとっては郊外エリアの方が快適な場合もあります。また、小さなお子様がいる家庭では公園や学校環境が重要になりますが、単身世帯では交通利便性や買い物環境を優先する傾向があります。
近年の福岡県は人口流入が続いているため、エリアによっては住宅需要が非常に高くなっています。その結果、人気エリアは価格が上昇し続けており、以前と同じ感覚で住宅探しを行うと予算とのギャップが生じることがあります。住みやすさを考える際には利便性だけでなく、無理のない資金計画とのバランスも重要になります。
不動産会社としてお客様の相談を受ける中でも、最終的に満足度が高いケースは「人気エリアを選んだ人」ではなく、「自分の生活に合ったエリアを選んだ人」であることが少なくありません。そのため、まずは自分たちの生活スタイルを整理することが住みやすい地域選びの第一歩になります。
住みやすさは住宅そのものだけで決まるものではありません。日々の通勤や通学、買い物や医療施設へのアクセスなど、毎日の暮らし全体で評価することが大切です。その視点を持つことで、エリア選びの失敗を大きく減らすことができます。
1-2. 福岡県の不動産市場はどう変化しているのか
福岡県の不動産市場はここ十数年で大きく変化しています。特に福岡市中心部では地価上昇が続いており、全国的にも注目されるエリアとなっています。企業進出や再開発が進み、人口流入も継続していることから住宅需要が高い状態が続いています。
一方で価格上昇による影響も出ています。数年前までは中央区や博多区で購入を検討していた方が、現在では東区や糟屋郡へ検討範囲を広げるケースが増えています。住宅ローンの借入額や毎月の返済額を考慮すると、中心部だけが選択肢ではなくなっているためです。
また、九州新幹線や高速道路網の整備によって福岡市以外のエリアにも注目が集まっています。久留米市や筑紫野市、春日市などは福岡市へのアクセスを確保しながら比較的広い住宅を確保しやすい地域として人気があります。
市場動向を理解することは購入時だけでなく売却時にも重要です。需要が高い地域は将来的な売却もしやすい傾向がありますが、価格が高い状態で購入すると将来の資産価値について慎重な検討も必要になります。そのため現在の人気だけではなく、今後の人口動向や開発計画も含めて判断することが求められます。
不動産は長期間保有するケースが多いため、目先の人気だけでなく将来的な市場環境まで考慮することが住みやすいエリア選びにつながります。
1-3. 通勤・通学時間が生活満足度を左右する
住み替えや住宅購入の相談を受ける際、実際に住み始めてからの満足度に大きく影響するのが通勤や通学時間です。物件そのものが気に入っていても、毎日の移動時間が長いことでストレスを感じるケースは少なくありません。
福岡市は地下鉄やJR、西鉄電車など公共交通機関が充実しています。特に地下鉄空港線沿線は博多駅や天神へのアクセスが良く、転勤者や単身世帯から高い人気があります。西新や藤崎、大濠公園周辺などは利便性の高さから住宅需要が安定しています。
一方で、郊外エリアであっても駅へのアクセスが良好な地域は十分に住みやすい環境を備えています。例えば春日市や大野城市は福岡市中心部へのアクセスが良く、ファミリー層から高い支持を得ています。住宅価格や土地面積とのバランスを考えると非常に魅力的な地域といえます。
通勤時間は毎日の積み重ねです。片道15分の違いでも年間では大きな差になります。住宅購入時には建物や価格だけで判断せず、実際の通勤経路や混雑状況まで確認することをおすすめします。
また、将来的な転職や転勤の可能性も考慮しておくと安心です。交通網が充実した地域は生活の柔軟性が高く、長期的な住みやすさにもつながります。
1-4. 将来の売却も見据えたエリア選び
住みやすい地域を考える際には、現在の暮らしだけでなく将来の売却可能性も視野に入れることが大切です。不動産はライフスタイルの変化によって住み替える可能性があるため、購入時から出口戦略を考えておくことが重要になります。
例えば2023年に福岡市東区で成約したある戸建住宅の事例では、土地面積約180㎡、建物面積約110㎡の物件でした。所有者は転勤に伴い売却を希望していましたが、駅徒歩圏内という立地条件と周辺施設の充実度が評価され、比較的短期間で成約に至りました。購入時から交通利便性を重視していたことが売却時にも有利に働いたケースです。
売却実務では立地条件が価格に大きく影響します。駅距離や商業施設、学校環境などは購入希望者が重視するポイントであり、需要が安定しやすい傾向があります。反対に現在の住み心地だけで選んだ地域は、将来的な売却時に苦戦する場合もあります。
福岡県内でも人口増加が続く地域と減少傾向の地域では将来性に差が生じます。そのため購入時には自治体の人口推移や開発計画を確認することが大切です。住みやすさと資産価値は必ずしも同じではありませんが、両方の視点を持つことで後悔の少ない選択につながります。
住宅購入は人生の中でも大きな決断です。現在の暮らしやすさだけではなく、将来売却する可能性まで考慮したエリア選びが結果的に満足度の高い住まい探しにつながるといえるでしょう。

第2章:福岡市内で住みやすいと評価されるエリア
2-1. 中央区は利便性と資産価値のバランスが魅力
福岡市内で住みやすい地域としてまず名前が挙がるのが中央区です。天神を中心とした商業機能が集積しており、交通利便性や生活利便性の高さは県内でもトップクラスといえます。地下鉄や西鉄電車、バス路線が充実しているため、自家用車に依存しない生活を送りやすい環境が整っています。
中央区の魅力は単なる利便性だけではありません。大濠公園や舞鶴公園といった緑豊かな環境も存在しており、都市機能と自然環境の両方を享受できる点が評価されています。近年はマンション需要も高く、転勤者や県外からの移住者にも人気があります。
一方で価格水準は福岡県内でも高い部類に入ります。新築マンションはもちろん中古マンションも価格上昇が続いており、購入時には資金計画を慎重に検討する必要があります。ただし需要の強さから売却時にも買い手が見つかりやすく、資産価値の維持という観点では有利な地域といえるでしょう。
実際の売却相談でも中央区の物件は反響数が多く、条件が整っていれば比較的早期に成約するケースが見られます。住みやすさだけでなく将来的な流動性を重視する方にとっては有力な候補となるエリアです。
また、再開発が進む天神ビッグバンの影響もあり、今後も街の利便性向上が期待されています。将来的な都市発展という観点から見ても注目度の高い地域といえるでしょう。
2-2. 西区は子育て世帯から高い支持を集める
近年特に人気が高まっているのが福岡市西区です。九大学研都市周辺の開発が進み、新しい住宅地や商業施設が次々と整備されています。福岡市中心部へのアクセスを確保しながら比較的ゆとりのある住環境を得られることが人気の理由です。
西区は海や山など自然環境が身近にある点も特徴です。休日には家族で自然を楽しむことができ、子育て世帯にとって魅力的な環境が整っています。近年は若い世代の流入も多く、活気のある地域として発展を続けています。
価格面では中央区や早良区の人気エリアと比較すると選択肢が広く、同じ予算でも広い住宅を確保しやすい傾向があります。そのため戸建住宅を希望するファミリー層から高い支持を集めています。
ただし、エリアによっては車が必須となる地域もあります。駅周辺であれば利便性は高いものの、郊外側では公共交通機関だけでは不便を感じる場合があります。そのため住宅選びの際には実際の生活動線を確認することが重要です。
不動産市場の観点から見ても、西区は今後の人口維持が期待される地域の一つです。住宅需要も比較的安定しているため、購入後の資産価値という面でも一定の安心感があります。
2-3. 東区は価格と利便性のバランスに優れる
福岡市東区は広い面積を持つ行政区であり、地域によって特色が大きく異なります。その中でも千早や香椎周辺は交通利便性が高く、住みやすい地域として高い評価を受けています。JRと西鉄電車の両方を利用できるため、博多方面や天神方面への移動がしやすい環境です。
東区の特徴は中央区や早良区と比較すると価格面で選択肢が多いことです。マンションだけでなく戸建住宅の供給も多く、予算に応じた住まい探しがしやすい地域となっています。商業施設や医療施設も充実しており、生活に必要な機能が揃っています。
また、アイランドシティ周辺では大規模な街づくりが進んでいます。整備された道路や公園、教育施設など計画的な開発が進められており、新しい街並みを求める方には魅力的な選択肢となっています。
売却実務においても東区は安定した需要があります。特に駅徒歩圏内の物件は問い合わせが多く、幅広い世代から検討される傾向があります。そのため将来的な住み替えを考える場合にも比較的安心感があります。
近年は福岡市全体の価格上昇によって東区への注目度も高まっています。中心部より価格を抑えながら利便性を確保したい方にとって有力な候補になるでしょう。
2-4. 早良区は教育環境と住環境が評価される
早良区は福岡市内でも特にファミリー層から支持を集める地域です。西新や藤崎を中心としたエリアは地下鉄空港線が利用できるため交通利便性が高く、教育環境の良さでも知られています。
学校区を重視して住宅を探す方からの相談では、早良区を希望するケースが少なくありません。教育施設や学習塾が充実していることに加え、落ち着いた住宅街が形成されていることも人気の理由です。
また、福岡市中心部へのアクセスが良好でありながら、大濠公園周辺ほどの都市的な密集感がないため、生活環境としてのバランスに優れています。買い物施設や医療機関も多く、日常生活に不便を感じることは少ないでしょう。
一方で人気エリアであるため価格は比較的高めです。特に駅周辺の土地やマンションは需要が強く、価格水準も上昇傾向にあります。そのため予算との調整が必要になるケースもあります。
それでも中古住宅市場では安定した需要があり、売却時の流動性も高い傾向があります。住みやすさと将来性を両立したい方にとって、早良区は福岡市内でも有力な選択肢の一つといえるでしょう。

第3章:福岡市近郊で注目される住みやすいエリア
3-1. 春日市は福岡都市圏屈指の人気住宅地
福岡市近郊で住みやすい地域を考える際、まず候補に挙がるのが春日市です。面積は決して広くありませんが、人口密度が高く生活利便施設が充実していることから、長年にわたり人気を維持しています。福岡市に隣接しているため通勤利便性が高く、住宅地として成熟している点が大きな魅力です。
春日市内にはJR鹿児島本線や西鉄天神大牟田線が利用できるエリアがあり、博多駅や天神方面への移動が比較的スムーズです。また、市内には大型商業施設や医療機関が点在しており、日常生活で不便を感じる場面は少ないでしょう。子育て世帯から高齢者世帯まで幅広い層が暮らしていることも特徴です。
不動産市場の観点から見ると、春日市は安定した住宅需要を維持しています。福岡市中心部の価格上昇が続く中で、比較的現実的な予算で住宅取得ができることから購入希望者が多く集まります。そのため中古住宅や土地の流通も活発であり、売却時の需要も期待できます。
ただし人気が高い地域であるため、条件の良い物件は市場に出ると早期に成約する傾向があります。購入を検討する際には希望条件を整理し、迅速に判断できる準備をしておくことが重要です。住みやすさと資産価値のバランスを考えた場合、春日市は福岡都市圏でも非常に優秀なエリアといえるでしょう。
3-2. 大野城市は交通利便性の高さが魅力
春日市と並んで高い人気を誇るのが大野城市です。福岡市と太宰府市の間に位置し、JRと西鉄の両方を利用できる地域が多いことから通勤や通学の利便性に優れています。特に博多駅周辺へ勤務する方にとっては現実的な通勤圏として評価されています。
大野城市は住宅地としての成熟度も高く、スーパーや病院、公共施設など生活インフラが整っています。また、市街地と住宅地のバランスが良く、比較的落ち着いた住環境を維持している点も魅力です。実際に住宅購入相談でも大野城市を希望される方は非常に多く見受けられます。
価格面では福岡市中心部と比較すると取得しやすい傾向がありますが、近年は需要増加によって価格上昇も見られます。それでも同じ予算で比較した場合、土地面積や建物面積に余裕を持たせやすいケースが多く、ファミリー層に適したエリアといえるでしょう。
売却実務においても大野城市は比較的安定した需要があります。転勤や住み替えによる売却相談でも購入希望者が見つかりやすく、福岡都市圏のベッドタウンとしての強みを感じる場面が少なくありません。
今後も福岡市への人口流入が続く限り、大野城市の住宅需要は一定水準を維持すると考えられます。長期的な居住を前提とする場合にも検討価値の高い地域です。
3-3. 糟屋郡エリアは価格と将来性が魅力
近年特に注目度が高まっているのが糟屋郡エリアです。志免町や新宮町、粕屋町、宇美町など、それぞれ特色の異なる町が存在しますが、共通しているのは福岡市へのアクセスの良さと比較的手頃な住宅価格です。
例えば新宮町は大型商業施設の進出や新しい住宅地の整備が進み、若い世代の流入が続いています。JR沿線を中心に住宅需要が高まっており、人口増加が続く地域として知られています。一方で志免町や粕屋町は福岡空港や博多駅方面へのアクセスが良く、通勤利便性を重視する方から支持されています。
不動産価格の観点では、福岡市内と比較して比較的広い土地を取得しやすいことが大きなメリットです。近年は建築費高騰の影響もあり、土地価格を抑えて総予算を調整したいという相談が増えています。そのような背景から糟屋郡エリアへの需要は年々高まっています。
ただし地域によって交通利便性や商業施設の充実度に差があります。そのため単純に価格だけで判断するのではなく、勤務先や生活スタイルとの相性を確認することが重要です。
将来的な発展性を考えると、糟屋郡は福岡都市圏の拡大とともにさらに注目される可能性があります。住宅購入だけでなく投資用不動産の相談でも話題に挙がることが増えている地域です。
3-4. 久留米市は九州有数の地方中核都市
福岡市近郊という枠を少し広げると、久留米市も住みやすい地域として検討する価値があります。福岡県南部最大級の都市であり、医療機関や商業施設、教育機関が充実しています。福岡市中心部とは異なる独自の都市機能を持っているため、市内だけで生活が完結しやすい点が特徴です。
JRや西鉄を利用すれば福岡市への移動も可能であり、近年はリモートワークの普及によって久留米市を選択する方も増えています。住宅価格や土地価格は福岡市内よりも抑えられる傾向があり、広い敷地を求める方にとって魅力的な選択肢となります。
九州圏全体を見ても久留米市は交通の要衝として重要な位置にあります。九州自動車道や新幹線へのアクセスも良く、物流や産業面でも一定の強みを持っています。そのため住宅需要が急激に失われる可能性は比較的低いと考えられます。
一方で福岡市中心部への通勤を毎日行う場合は時間的負担が発生します。そのため勤務形態やライフスタイルとの相性を十分に検討することが必要です。生活コストや住環境を重視する方にとっては非常に魅力的な地域ですが、利便性とのバランスを考えることが重要になります。
福岡県全体で見れば、住みやすい地域は福岡市だけではありません。久留米市のように独自の魅力を持つ地方都市にも目を向けることで、自分たちに合った住環境を見つけやすくなるでしょう。

第4章:住みやすいエリア選びで失敗しないためのポイント
4-1. 価格だけで判断しないことが重要
住宅探しを始めると、多くの方が最初に価格へ注目します。もちろん予算は非常に重要ですが、価格だけでエリアを選んでしまうと将来的に後悔につながることがあります。不動産会社として相談を受ける中でも、「安かったから購入したが思った以上に生活が不便だった」という話は決して珍しくありません。
例えば通勤時間が長くなったり、買い物施設が少なかったりすると、日々の生活にストレスを感じることがあります。また、医療機関や公共施設が遠い場合は子育てや高齢期の生活にも影響します。住宅そのものに満足していても、周辺環境への不満が積み重なるケースは少なくありません。
不動産価格は立地条件を反映している場合が多くあります。駅が近い地域や生活利便施設が充実した地域は価格が高くなる傾向がありますが、その背景には需要の高さがあります。そのため単純に価格差だけを見るのではなく、その価格差がどのような価値に基づいているのかを理解することが大切です。
特に福岡県内では中心部と郊外の価格差が広がっています。購入時の負担だけでなく、将来の住みやすさや売却のしやすさまで考慮して判断することが望ましいでしょう。
長期的な視点で考えると、多少予算を調整してでも利便性の高い地域を選んだ方が満足度が高くなるケースもあります。価格だけではなく暮らし全体を評価する視点が重要です。
4-2. 災害リスクの確認を忘れない
住みやすさを考える上で近年特に重要性が高まっているのが災害リスクです。福岡県は全国的に見れば比較的自然災害が少ない地域といわれていますが、それでも豪雨や浸水、土砂災害などのリスクが全くないわけではありません。
住宅購入前には自治体が公表しているハザードマップを確認することをおすすめします。河川周辺や低地エリアでは浸水想定区域に指定されている場合があります。また、丘陵地では土砂災害警戒区域に該当するケースもあります。
実務の現場でも物件調査の際には災害リスクを確認しますが、購入者自身も理解しておくことが重要です。価格や立地だけで判断すると、後になってリスクを知り不安を感じる場合があります。
近年は金融機関や保険会社も災害リスクを重視する傾向があります。そのため住宅ローンや火災保険の面でも影響を受ける可能性があります。住みやすさとは単に便利で快適というだけではなく、安心して暮らせる環境であることも含まれます。
福岡市や春日市、大野城市など人気エリアであっても場所によって条件は異なります。同じ市内でもリスクには差があるため、個別の物件ごとに確認する姿勢が大切です。
4-3. 将来の人口動向と街の発展性を見る
住みやすい地域を選ぶ際には現在だけでなく将来も見据える必要があります。住宅は長期間所有するケースが多いため、購入時の環境が10年後や20年後も維持されるとは限りません。
福岡県は全国的に見ても人口増加が続いている地域ですが、その増加は全ての市町村で均等に起きているわけではありません。福岡市や一部の周辺自治体では人口が増加している一方で、人口減少が進んでいる地域もあります。
人口動向は不動産需要に直結します。人口が維持または増加している地域は住宅需要も比較的安定しやすく、将来的な売却時にも有利に働く傾向があります。反対に人口減少が続く地域では需要が縮小し、売却期間が長くなる場合があります。
また、再開発やインフラ整備の計画も重要な判断材料です。福岡市中心部では天神ビッグバンや博多コネクティッドなどの再開発が進んでいますが、その影響は周辺エリアにも波及しています。交通網の整備や商業施設の進出によって街の評価が変わることもあります。
住みやすさは現在の評価だけで決まるものではありません。将来の発展性や地域の方向性を理解することで、より納得感のある住宅選びができるでしょう。
4-4. 最終的には現地を歩いて確認する
インターネットや資料だけでは分からないことが数多くあります。不動産会社として長年実務に携わっていますが、最終的に満足度の高い購入をされた方は例外なく現地確認を重視しています。
実際に街を歩いてみると、交通量や周辺環境、街の雰囲気など多くの情報を得ることができます。昼と夜では印象が大きく異なる地域もありますし、平日と休日で交通状況が変わる場所もあります。地図や写真だけでは分からない部分を体感することが重要です。
また、スーパーや病院、学校までの距離も実際に歩くことで感覚的に理解できます。数字上では近く見えても、坂道が多い地域では移動の負担が大きく感じられることがあります。逆に駅から少し離れていても住環境が非常に良い地域も存在します。
住みやすさは数値だけで評価できるものではありません。街の空気感や周辺住民の様子、日常生活のイメージが持てるかどうかも大切な判断材料になります。そのため購入前には複数回現地を訪問し、自分自身で確認することをおすすめします。
福岡県には魅力的な住宅地が数多く存在します。中央区や早良区のような都市型エリアから、春日市や糟屋郡のような成長エリア、さらには久留米市のような地方中核都市まで選択肢は多岐にわたります。大切なのは人気ランキングに左右されることではなく、自分や家族の暮らしに合った地域を見つけることです。その視点を持つことで、長く安心して暮らせる住まい選びにつながるでしょう。

まとめ
福岡県で住みやすいエリアを考える際、多くの方は知名度や人気ランキングを参考にされます。しかし、不動産会社として日々さまざまなお客様と接していると、本当に満足度の高い住み替えや住宅購入を実現している方は、必ずしも人気エリアだけを選んでいるわけではありません。
住みやすさとは非常に個人的な価値観によって決まるものです。勤務先への通勤時間を重視する方もいれば、子育て環境を優先する方もいます。買い物環境や医療施設の充実度を重視する方もいれば、自然環境や静かな住環境を求める方もいます。そのため、まずは自分自身や家族がどのような暮らしを望んでいるのかを整理することが大切です。
福岡市内であれば中央区や早良区、西区、東区など、それぞれに異なる魅力があります。中央区は高い利便性と資産価値を兼ね備えていますが、その分価格水準も高くなります。一方で西区や東区は比較的広い住環境を確保しやすく、子育て世帯から高い支持を集めています。早良区は教育環境の評価が高く、長年にわたり安定した人気を維持しています。
また、視野を少し広げると春日市や大野城市、糟屋郡エリアなども非常に魅力的な選択肢となります。福岡市中心部へのアクセスを確保しながら、比較的現実的な予算で住宅取得が可能な地域も多く存在します。特に近年は福岡市中心部の価格上昇が続いているため、周辺エリアへの需要が高まっています。
さらに久留米市のような地方中核都市にも注目する価値があります。福岡市内とは異なる魅力を持ちながら、生活利便性や医療環境、教育環境が整っている地域も少なくありません。リモートワークの普及によって、これまでとは異なるエリア選びをされる方も増えています。
不動産市場の視点から見ると、住みやすさだけでなく将来的な資産価値も考慮することが重要です。不動産は購入して終わりではなく、将来的に売却や相続、住み替えが発生する可能性があります。そのため現在の利便性だけではなく、人口動向や再開発計画、交通インフラの整備状況なども確認しておきたいポイントです。
また、住宅価格だけで判断しないことも大切です。価格が安いという理由だけでエリアを選んでしまうと、毎日の通勤や買い物で不便を感じる場合があります。反対に多少予算が上がったとしても、生活満足度が大きく向上するケースもあります。不動産は長期間にわたって生活の基盤となるため、総合的な視点で判断する必要があります。
近年は豪雨や自然災害への関心も高まっています。福岡県は比較的災害が少ない地域といわれていますが、それでも地域ごとのリスクは存在します。住みやすい街を選ぶためには、交通や商業施設だけでなく、ハザードマップなどを活用して安全性についても確認しておくことが重要です。そして最終的に最も重要なのは、実際に現地を訪れることです。インターネット上の情報や不動産資料だけでは分からない街の雰囲気があります。昼と夜の印象の違い、交通量、周辺住民の様子、生活動線の快適さなどは現地でしか確認できません。住みやすさは数字だけでは測れない部分も多いため、購入前には必ず自分の目で確かめることをおすすめします。
福岡県には魅力的な住宅地が数多く存在しています。どの地域にも長所と短所があり、絶対的に正解となるエリアはありません。大切なのは人気ランキングやイメージだけに左右されず、自分や家族の暮らし方に合った地域を選ぶことです。その視点を持つことで、購入後に後悔する可能性を減らし、長く快適に暮らせる住まい選びにつながるでしょう。
----------------------------------------------------------------------
株式会社エム不動産
〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神4-1-18 サンビル2F
電話番号 : 092-710-7316
FAX番号 : 092-510-7306
福岡市でマンション売却を実施
福岡市で土地売却に関してご案内
福岡市で戸建て売却のサポート
----------------------------------------------------------------------


