インターネットで家を探す人が増えたことで不動産売買はどう変わったのか?
2026/07/14
はじめに
かつて家探しといえば、不動産会社の店頭へ足を運び、資料を見ながら担当者に物件を紹介してもらうことが一般的でした。住宅情報誌を購入したり、新聞折込の広告を見たりしながら希望の物件を探し、気になる物件があれば不動産会社へ問い合わせるという流れが当たり前だった時代です。
しかし現在では、住まい探しのスタート地点が大きく変わりました。スマートフォンやパソコンを使えば、自宅にいながら数多くの物件情報を閲覧でき、写真や間取り、周辺環境まで簡単に確認できます。通勤時間や休日のちょっとした時間にも物件探しができるようになり、不動産会社へ来店する前に多くの情報を集めることが一般的になりました。
この変化は、家を探すお客様だけではなく、不動産会社の仕事にも大きな影響を与えています。以前は物件情報を提供すること自体が大きな役割でしたが、現在ではインターネットで得られる情報に加えて、地域の特徴や市場動向、売却方法、資金計画など、より専門的な提案が求められるようになっています。情報が簡単に手に入る時代だからこそ、その情報をどのように活用するかが重要になってきたのです。
近年の福岡県でも、不動産ポータルサイトや自社ホームページ、SNSなどを通じて物件を探される方が大幅に増えています。九州圏全体でも同様の傾向が見られ、売却活動においてもインターネットを活用した情報発信が欠かせない時代となりました。一方で、実際に現地を見なければ分からないことや、地域密着型の不動産会社だからこそ伝えられる情報の価値も、以前より高まっているように感じます。
この記事では、インターネットの普及によって家探しや不動産売買がどのように変化したのか、不動産会社の現場で感じていることを交えながら解説します。便利になった点だけではなく、インターネットだけでは分からない大切なポイントについてもご紹介しますので、これから住まい探しや売却を検討される方はぜひ参考にしてください。

▼目次
第1章:インターネットが住まい探しを大きく変えた
1-1. 家探しは「お店へ行く」から「まず検索する」時代へ
住まい探しの方法は、この二十年ほどで大きく変化しました。以前は、不動産会社へ来店して希望条件を伝え、担当者から物件資料を紹介してもらうことが一般的でした。住宅情報誌や新聞折込広告も重要な情報源であり、物件探しは「不動産会社へ行くこと」から始まるケースがほとんどでした。
現在では、多くの方がまずスマートフォンやパソコンで物件を検索します。駅名や地域名、価格帯、間取りなどを入力すれば、多くの物件情報が表示され、自宅にいながら比較検討できるようになりました。仕事の休憩時間や夜間でも気軽に情報収集ができるため、住まい探しは以前より身近なものになっています。
この変化によって、お客様が不動産会社へ来店されるタイミングも変わりました。以前は物件を探し始めた段階でご来店される方が多く見られましたが、現在ではある程度候補を絞り込んでからお問い合わせをいただくケースが増えています。そのため、お客様は来店前から一定の知識を持たれていることが珍しくありません。
私たち不動産会社にとっても、この変化は大きな転換点でした。単に物件をご紹介するだけではなく、「その物件が本当にお客様に合っているのか」「地域の暮らしはどうか」といった、インターネットだけでは分からない情報をご提供する役割がより重要になっています。
1-2. 売却活動もインターネット中心へ変化した
インターネットの普及による変化は、家を探す側だけではありません。不動産を売却する方法も大きく変わっています。以前は新聞広告や折込チラシ、不動産会社の店頭掲示などが主な販売方法でしたが、現在ではインターネットへの掲載が販売活動の中心となっています。
物件情報をインターネットへ掲載すると、福岡県内だけではなく九州圏や県外からも閲覧されるようになります。そのため、以前より広い範囲へ物件情報を届けることができ、購入希望者との出会いの可能性も大きく広がりました。
一方で、インターネット上には多くの物件が掲載されるため、「どのように物件の魅力を伝えるか」が以前にも増して重要になっています。写真の撮影方法や間取り図の見やすさ、紹介文の内容によって、お問い合わせ件数が変わることも珍しくありません。
地域密着型の不動産会社でも、販売活動の中心はインターネットへ移っています。しかし、それだけではなく、地域でのネットワークや既存のお客様へのご紹介なども組み合わせることで、より効果的な販売活動につなげています。
1-3. 写真や動画の重要性が高まっている
現在の住まい探しでは、写真や動画が果たす役割も非常に大きくなっています。以前は数枚の写真だけで物件を紹介することもありましたが、現在では室内や外観、周辺環境まで数十枚の写真を掲載することも珍しくありません。さらに、室内動画や360度カメラを活用したバーチャル内覧なども普及し始めています。
購入を検討される方にとっては、実際に現地へ行く前に物件の雰囲気を確認できることが大きなメリットです。そのため、写真や動画の質が高い物件ほど、お問い合わせにつながりやすい傾向があります。
しかし、その一方で注意したい点もあります。写真は広角レンズで撮影されることも多く、実際より広く見える場合があります。また、周辺の音や日当たり、近隣環境などは写真だけでは十分に伝わりません。そのため、インターネット上の情報だけで判断せず、最終的には現地を確認することが大切です。
私たちも物件写真の撮影には力を入れていますが、「写真だけでは伝わらない部分がある」ということも必ずお伝えしています。インターネットは便利な情報源ですが、現地確認の重要性は今も変わっていません。
1-4. 情報が増えたからこそ専門家の役割も変わった
インターネットによって、多くの情報が誰でも手軽に手に入る時代になりました。不動産価格や周辺相場、住宅ローンの情報なども簡単に調べられるため、お客様自身が多くの知識を持ってご相談へ来られることも珍しくありません。
しかし、情報が増えたことで新たな悩みも生まれています。「どの情報が正しいのか分からない」「サイトごとに価格が違う」「自分の場合はどれが当てはまるのか判断できない」といったご相談も増えています。情報が多いからこそ、それを整理し、自分に合った形で理解することが難しくなっているのです。
実際に2025年、福岡県内で約85㎡の中古マンションをご購入いただいたお客様は、インターネットで数か月間情報収集を続けていました。しかし、掲載価格や市場情報の違いに迷われ、ご相談へお越しになりました。周辺の成約事例や市場動向をご説明したところ、「ネットだけでは判断できなかったことが理解できました」と安心され、その後ご納得のうえでご購入を決断されました。
情報を集めることは非常に大切です。しかし、その情報をどう読み解き、どのように判断するかについては、地域を知る不動産会社がお手伝いできる部分も多くあります。インターネットの時代だからこそ、専門家に求められる役割は「情報を持つこと」から「情報を整理して伝えること」へ変わってきているのです。

第2章:インターネットが売却活動にもたらした変化
2-1. 売却情報は全国へ届けられるようになった
不動産売却におけるインターネットの最大の変化は、物件情報を届けられる範囲が飛躍的に広がったことです。以前は新聞折込広告や住宅情報誌、不動産会社の店頭掲示などが中心であり、情報を目にする人は地域の方がほとんどでした。そのため、購入希望者も比較的近隣に住んでいる方が多くを占めていました。
現在では、不動産ポータルサイトや自社ホームページへ掲載することで、福岡県内はもちろん、九州各県や首都圏など遠方に住む方にも物件情報を届けることができます。転勤やUターン、移住を検討している方も、現地へ行く前に物件を比較検討できるため、売却の可能性は以前より大きく広がっています。
特に近年は、テレワークの普及やライフスタイルの変化を背景に、都市部から地方への住み替えを検討する方も見られるようになりました。そのため、地域だけではなく全国へ向けて情報を発信することが、不動産売却では欠かせない取り組みになっています。
一方で、多くの物件が同時に掲載されるため、ただ情報を掲載するだけでは十分とは言えません。数ある物件の中から選んでいただくためには、写真や紹介文、価格設定など、総合的な販売戦略が重要になっています。
2-2. 写真一枚で第一印象が決まる時代
インターネットで物件を探す方の多くは、まず写真を見て興味を持つかどうかを判断します。そのため、写真は単なる記録ではなく、物件の第一印象を決める重要な要素になっています。
例えば、室内が整理整頓され、自然光が入る時間帯に撮影された写真は、住まいの魅力が伝わりやすくなります。一方で、暗い室内や生活用品が多く写り込んだ写真では、本来の魅力が十分に伝わらず、お問い合わせにつながりにくくなることもあります。
そのため、売却活動では写真撮影の前に室内を整えたり、不要な物を片付けたりすることをご提案するケースもあります。こうした少しの工夫によって、閲覧数やお問い合わせ件数が変わることも珍しくありません。
私たち地域密着型の不動産会社でも、写真は単に部屋を撮影するだけではなく、「この家で暮らすイメージ」が伝わることを意識しています。インターネットでは写真が最初の接点になるからこそ、その重要性は年々高まっていると感じています。
2-3. 適正価格の重要性は以前より高くなった
インターネットによって物件価格を簡単に比較できるようになったことも、大きな変化の一つです。購入を検討している方は、同じ地域や似た条件の物件を短時間で比較できるため、価格差にも敏感になっています。
そのため、売却価格が市場相場から大きく離れている場合には、お問い合わせ自体が少なくなることがあります。反対に、適正価格で販売されている物件は比較検討の中でも選ばれやすく、結果として早期成約につながる可能性が高まります。
もちろん、不動産には一つとして同じ物件はありません。築年数や立地、日当たり、リフォーム状況などによって価格は変わります。しかし、購入希望者が簡単に比較できる時代だからこそ、市場を踏まえた価格設定が以前にも増して重要になっています。
福岡県でも人気エリアでは価格が上昇傾向にある一方で、地域によって需要には違いがあります。不動産会社では周辺の成約事例や現在販売中の物件状況などを踏まえながら、適正な価格をご提案することが、売却成功への大切なポイントになっています。
2-4. 情報発信の質が売却結果へ影響する
現在では、インターネットへ物件を掲載すること自体は特別なことではありません。しかし、「どのような情報を掲載するか」によって売却活動の成果は大きく変わります。
実際に2025年、福岡県内で約145㎡の戸建住宅をご売却いただいたお客様の事例では、当初はお問い合わせが伸び悩んでいました。そこで、写真を撮り直し、周辺環境や生活利便性について紹介文を充実させたところ、閲覧数が増え、短期間で複数のお問い合わせをいただくことができました。その後、ご希望に近い条件で成約となり、お客様からは「掲載内容だけでここまで反応が変わるとは思いませんでした」とのお言葉をいただきました。
このように、現在の売却活動では「情報を掲載する」ことよりも、「物件の魅力を正しく伝える」ことが重要になっています。写真だけではなく、周辺施設や交通アクセス、地域の特徴なども含めてご紹介することで、購入希望者に暮らしのイメージを持っていただきやすくなります。
インターネットは非常に便利なツールですが、その効果を最大限に活かすためには、地域を知る不動産会社の経験や工夫も欠かせません。情報発信の質が高まるほど、売却の可能性も広がっていく時代になっているのです。

第3章:インターネットだけでは分からないこともある
3-1. 現地へ行かなければ分からない情報がある
インターネットには多くの物件情報が掲載されており、自宅にいながら住まい探しができる便利な時代になりました。しかし、どれほど写真や動画が充実していても、現地を訪れなければ分からないことは数多くあります。
例えば、周囲の交通量や時間帯による騒音、隣接する建物との距離感、風通しや日当たりの変化などは、写真だけでは十分に伝わりません。また、住宅街全体の雰囲気や近隣の生活環境についても、実際に歩いてみることで初めて感じられることがあります。
購入を検討される方の中には、「写真ではとても良く見えたが、現地を見ると印象が違った」という経験をされる方も少なくありません。反対に、写真では伝わらなかった住環境の良さを現地で実感し、購入を決断されるケースもあります。
私たちもご案内の際には、建物だけではなく周辺環境も一緒にご覧いただくよう心掛けています。毎日の暮らしを考えるうえでは、建物そのものと同じくらい地域環境も重要な要素になるからです。
3-2. 数字では表せない地域の魅力
不動産情報サイトには、駅までの距離や築年数、土地面積、価格など、さまざまなデータが掲載されています。これらは物件を比較するうえで非常に重要な情報ですが、それだけでは地域の魅力を十分に伝えることはできません。
例えば、「この公園は休日になると家族連れでにぎわう」「近所には昔から親しまれている商店がある」「春になると桜並木が美しい」といった情報は、数字には表れない地域の魅力です。そのような内容は、実際に地域で仕事をしているからこそお伝えできるものでもあります。
福岡県内でも地域によって街の雰囲気は大きく異なります。同じ駅から徒歩十分という条件でも、周辺環境や生活のしやすさはそれぞれ違います。そのため、地域を知る不動産会社がご案内することで、お客様も住んだ後の生活をイメージしやすくなります。
インターネットは物件情報を比較するためには非常に便利ですが、「その街で暮らす」という視点では、現地の情報や地域の特徴も同じくらい重要だと感じています。
3-3. インターネットの情報は更新タイミングにも注意
インターネット上の情報は便利ですが、全てがリアルタイムとは限りません。掲載された直後に申し込みが入ることもあれば、契約が進んでいる途中でも、更新のタイミングによっては一時的に掲載が残っている場合があります。
また、価格変更や条件変更についても、サイトごとに反映される時期が異なることがあります。そのため、「サイトでは見つけたのに、問い合わせたら契約済みだった」という経験をされた方もいらっしゃるかもしれません。
さらに、掲載情報だけでは分からない事情があることもあります。例えば、売主様が引渡し時期を希望されているケースや、リフォームの予定、近隣との取り決めなどは、実際にお問い合わせいただくことで初めてご説明できる内容もあります。
そのため、気になる物件が見つかった場合には、できるだけ早めに不動産会社へお問い合わせいただくことをおすすめしています。最新の状況をご確認いただくことで、より正確な判断につながります。
3-4. 情報を活かすためには相談が欠かせない
インターネットは住まい探しを大きく便利にしてくれました。しかし、本当に大切なのは、集めた情報をどのように活用するかです。情報量が増えたことで比較しやすくなった一方、「どれを選べば良いのか分からない」と迷われる方も増えているように感じます。
実際に2024年、福岡県内で約92㎡の中古マンションをご購入いただいたお客様は、数か月にわたりインターネットで物件を探されていました。しかし、候補が多すぎて決めきれず、ご相談へお越しになりました。ご希望条件を改めて整理し、優先順位を一緒に確認した結果、条件に合う物件をご紹介することができ、ご納得のうえでご契約となりました。お客様からは「情報が多すぎて迷っていましたが、相談して考え方が整理できました」とのお言葉をいただきました。
インターネットは物件を探すための優れた入口ですが、最終的な判断には地域の情報や市場動向、将来のライフプランなども含めて考えることが重要です。不動産会社の役割は、インターネットに代わることではなく、そこでは得られない情報や考え方をご提供することにあります。
情報があふれる時代だからこそ、信頼できる相談相手の存在は以前にも増して大きな意味を持っています。インターネットと専門家の知識を上手に組み合わせることで、より納得できる住まい選びや不動産売買につながるでしょう。

第4章:これからの不動産会社に求められる役割
4-1. 情報を持つ会社から情報を整理する会社へ
インターネットが普及する以前は、不動産会社が持つ物件情報そのものに大きな価値がありました。店頭でしか見ることのできない物件資料や、地域の最新情報を知るためには、不動産会社へ足を運ぶことが必要だった時代です。しかし現在では、多くの物件情報を誰でも簡単に閲覧できるようになりました。
そのため、不動産会社に求められる役割も変化しています。現在では、「情報を持っていること」よりも、「情報を整理し、お客様に合った形で分かりやすく伝えること」が重要になっています。同じ情報を見ても、人によって重視するポイントは異なるため、それぞれの状況に合わせたご提案が求められるようになりました。
例えば、子育て世帯であれば学校区や公園の環境が重要になることがありますし、ご高齢の方であれば医療機関や買い物施設へのアクセスを重視されることもあります。同じ物件であっても、見るべき視点はお客様によって変わります。
私たちは、お客様がインターネットで集めた情報を否定するのではなく、それを基に一緒に考え、より納得できる判断につながるようサポートすることを大切にしています。それがこれからの地域密着型不動産会社の役割だと考えています。
4-2. デジタルと対面相談を組み合わせる時代
現在では、物件探しからお問い合わせまでをインターネットで完結できる場面も増えています。オンライン相談や電子契約なども普及し、不動産業界全体でもデジタル化は着実に進んでいます。
一方で、実際に住まいを購入したり売却したりする場面では、対面での打ち合わせを希望される方も依然として多くいらっしゃいます。大きな資産に関わる取引だからこそ、直接話を聞きながら進めたいと考える方が少なくないためです。
そのため、これからは「インターネットか対面か」を選ぶ時代ではなく、それぞれの良さを組み合わせる時代になっていくと感じています。物件探しや情報収集はインターネットを活用し、資金計画や契約内容、地域情報など重要な部分は対面で丁寧に確認するという流れが、今後さらに一般的になるでしょう。
福岡県でもオンラインでのお問い合わせは年々増えていますが、最終的には現地をご案内し、実際に街の雰囲気を感じていただくことで、ご納得いただけるケースが多くあります。デジタルの便利さと、人が直接ご説明する安心感の両方が、不動産売買では欠かせない存在になっています。
4-3. 地域密着型だからこそ提供できる価値
インターネットを利用すれば、全国どこの物件でも簡単に検索できます。しかし、その地域で実際に暮らすイメージや、地域特有の事情まで把握することは簡単ではありません。そのような部分こそ、地域密着型の不動産会社が最も力を発揮できる場面だと考えています。
例えば、「朝夕の交通量はどのくらいか」「地域のお祭りや行事はどのような雰囲気か」「近年どのような世代が増えているのか」といった情報は、実際に地域で仕事をしているからこそお伝えできる内容です。こうした情報は、不動産情報サイトだけではなかなか知ることができません。
また、売却をご希望される方に対しても、「この地域ではどのような物件が求められているか」「購入希望者はどのような点を重視しているか」といった市場感覚をご説明できることは、地域密着型不動産会社ならではの強みです。
情報が全国で共有される時代だからこそ、地域ならではの情報の価値はむしろ高まっています。地域を知り、人を知り、市場を知ることが、これからの不動産会社にはますます求められていくでしょう。
4-4. インターネット時代でも変わらない「人」の大切さ
どれだけインターネットが発達しても、不動産売買は最終的に「人」と「人」との信頼関係によって成り立っています。家は人生の中でも大きな買い物であり、売却もまた大切な資産を託す決断です。そのため、安心して相談できる相手がいることは、今後も変わらない価値であり続けるでしょう。
実際に2025年、福岡県内で約125㎡の戸建住宅をご売却いただいたお客様は、最初はインターネットだけで情報収集をされていました。しかし、「掲載されている情報だけでは判断できない」と感じ、ご相談へお越しになりました。市場動向や販売方法をご説明し、販売開始後も状況を共有しながら進めた結果、ご希望に近い条件で成約となりました。お引渡し後には、「ネットで探せる時代ですが、最後は人に相談して本当に良かったです」とお話しいただきました。
インターネットは、不動産売買を便利で身近なものへ大きく変えました。しかし、それによって不動産会社の役割が小さくなったわけではありません。むしろ、情報があふれる時代だからこそ、お客様一人ひとりに合わせて情報を整理し、地域の実情を踏まえたご提案を行い、安心して判断していただくことの重要性は以前より高まっています。
これからも不動産売買は進化を続けていくでしょう。その中でも、インターネットの便利さと地域密着型不動産会社の専門性を組み合わせることで、お客様にとってより納得できる住まい選びや売却活動が実現できると私たちは考えています。

まとめ
インターネットの普及は、不動産売買のあり方を大きく変えました。以前は不動産会社へ足を運ばなければ得られなかった情報も、現在ではスマートフォンやパソコンから手軽に確認できるようになり、家探しや売却活動は以前より身近なものになっています。物件情報を比較することも簡単になり、多くの方が来店前から十分な情報を集めたうえで相談される時代になりました。
売却活動においても、インターネットの存在は欠かせません。福岡県内だけではなく、九州圏や全国へ向けて物件情報を発信できるようになったことで、購入希望者との出会いの可能性は大きく広がりました。また、写真や動画、紹介文などによって物件の魅力を伝えることができるようになり、販売活動の幅も以前より大きく広がっています。
一方で、情報が増えたことによる新たな課題も生まれています。インターネットには数多くの情報が掲載されていますが、その全てがご自身の状況に当てはまるとは限りません。また、写真では伝わらない周辺環境や街の雰囲気、地域ならではの特徴など、実際に現地を訪れたり、地域を知る不動産会社へ相談したりしなければ分からないことも数多くあります。
近年の福岡県でも、不動産市場は地域ごとに異なる動きを見せています。同じ価格帯や築年数の物件であっても、立地や需要、周辺環境によって評価は大きく変わります。そのため、インターネットで得られる情報と地域密着型不動産会社が持つ現場の情報を組み合わせることで、より納得できる判断ができるようになります。
現在の不動産会社に求められている役割は、単に物件をご紹介することではありません。市場動向や地域の特徴、資金計画や売却方法など、お客様一人ひとりに合わせて情報を整理し、分かりやすくご説明することが重要になっています。情報があふれる時代だからこそ、「何を知っているか」ではなく、「どのように情報を活用するか」が、不動産売買では大きな意味を持つようになりました。
私たち地域密着型の不動産会社でも、インターネットの便利さを積極的に活用しながら、その先にある「安心して判断できる環境づくり」を大切にしています。物件情報をご紹介するだけではなく、お客様のご希望や将来設計をお伺いし、その地域での暮らしまで含めてご提案することを心掛けています。
これから住まいを購入される方も、不動産を売却される方も、まずはインターネットで情報収集をされることが多いでしょう。それはとても便利で有効な方法です。しかし、最終的な判断をするときには、実際に現地を見て、地域を知り、専門家の意見も参考にすることで、より納得できる選択につながります。
インターネットは不動産売買を大きく進化させました。しかし、住まいを選ぶのは人であり、その先で暮らすのも人です。だからこそ、デジタルの便利さと、人だからこそ伝えられる地域の情報や経験、その両方を大切にしながら住まい選びを進めていただくことが、後悔のない不動産売買につながるのではないでしょうか。
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